STOVL 2013 12 22

 STOVLとは、短距離離陸・垂直着陸のことです。
ステルス戦闘機のF35Bは、STOVL機です。
 ここで、多くの人は、着陸だけでなく、
離陸の時も、垂直離陸すべきであると思うでしょう。
せっかく、垂直離陸の機能を持っているから、
それも活用すべきだと思うでしょう。
 しかし、垂直離陸は膨大なエネルギーが必要になってしまいます。
そのために、なるべく機体を軽くする必要があります。
つまり、燃料を減らし、ミサイルや爆弾も減らして、
ひらすら、機体を軽くするのです。
 しかし、これでは、戦闘機ではなく、
戦闘機の形をした「民間機」になってしまいます。
 その上、垂直離陸の時に、
激しく燃料を使ってしまいます。
 そういうわけで、せめて離陸の時は、
垂直離陸の機能を使いつつも、
滑走路を使って「短距離離陸」するわけです。
 さて、空母を見る時も、こういう点がポイントとなります。
戦闘機が燃料を満タンにして、
さらにミサイルや爆弾を満載して発艦(離陸)できるか。
それが重要なポイントです。
 もし、空母から戦闘機が発艦する動画がありましたら、
それをチェックしてみましょう。
 万が一、ミサイルや爆弾も搭載しないで、
戦闘機を発艦させていたとすると、
それは、戦闘機の形をした「民間機」を発艦させていたということになります。
 アメリカの空母の場合は、
戦闘機を発艦させるというより、
戦闘機を「射出」するようなものです。
この仕組みを射出機(蒸気カタパルト)と言います。
 こうした「射出」が可能になったのは、
原子力空母には、豊富な蒸気発生量があるからです。
 将来は、リニアモーターを利用した、
電磁式カタパルトになるでしょう。
 ただし、この方式は、膨大な電力が必要となりますが、
原子力空母は、「動く原子力発電所」なので、可能だと思います。





























































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